2020年6月10日水曜日

2.5 江南春望 (杜牧)


江南春望(こうなんしゅんぼう) 杜牧(とぼく)

漢詩クラブ入門編で勉強しました、客中初夏(ひまわり)のように目の前に広がる光景を、わずか漢字28文字(56バイト)で表しています。

似たような光景に出会いスマホで写真にとっても1000000バイト必要でしょう。漢詩に比べて約2万倍必要です。


千里四方にウグイスが鳴き、赤い花が緑の木々に映え美しい。
水辺の村、山里の村が見え、酒場の旗が風にはためいている。
南朝時代の四百八十を数える寺院があり
おおくの楼閣が春の霧雨にけぶっている。

スマホの写真でこれだけの光景を記録出来るでしょうか?
スマホの写真はメモリ-に記録し、漢詩は、文字や心に記憶する。
心に記憶した漢詩は、こころの成長にあわせて、広がっていく。
そのうち、静かにふる雨、酒屋の旗、お寺の鐘の音まで聞こえて来るかもしれない。
スマホの写真と漢詩にはそれぞれの表現能力があり、どちらが優れているとは言え無いが、漢詩のパワ-にも気づいてほしい。


 江南春望 (杜牧)











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